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【PHPプログラミング入門講座】macOSにPHPの動作環境(MAMP)を構築しよう

PHPプログラミングのキービジュアル

macOSにPHPの動作環境(MAMP)を構築しよう

この記事ではmacOSユーザーを対象に、「MAMP」(マンプ) のインストールとPHPプログラムの動作確認方法について説明します。
MAMPについての説明は「【PHPプログラミング入門講座】パソコンにPHP動作環境を構築しよう」に書きましたので、そちらをご覧ください。

MAMPのダウンロード

まず、MAMPのアプリケーションを入手します。
ブラウザで、MAMPの公式サイトにアクセスしてください。

MAMP公式サイトURL:https://www.mamp.info/en/

次のようなWebページが表示されます。
(※ この画面は2020年2月現在のモノです。今後デザインが変わる可能性があります。)
(※ 残念ながら、MAMPは日本語に対応していません。でも、操作する項目は少ないので、この手順にしたがってインストールすれば難しくありませんので、安心してください。)

MAMP公式サイトのトップページ
写真:MAMP公式サイトのトップページ

Webサイトが表示されたら、上記の写真の赤線で囲んだ箇所にある「Downloads」リンクをクリックしてください。
すると、次のようにMAMPのダウンロードページが表示されます。

MAMPのダウンロードページ
写真:MAMPのダウンロードページ

MAMPをmacOSにインストールするので、Appleのアイコンをクリックしてください。
MAMPのダウンロードが始まります。
ダウンロードが完了すると、パソコン(macOS)のダウンロードフォルダを確認してください。
次の写真のようにMAMPのインストーラ(拡張子.pkg)がダウンロードされています。

macOSのダウンロードフォルダ
写真:macOSのダウンロードフォルダ

このインストーラをクリックしてください。

MAMPのインストール

MAMPのインストーラをクリックすると、次のように「MAMP & MAMP PRO X.X のインストール」というタイトルのウィンドウが出現します。

MAMPのインストール画面1
写真:MAMPのインストール画面1

画面右下の赤線で囲んだ「続ける」ボタンをクリックしてください。
次の画面が表示されます。

MAMPのインストール画面2
写真:MAMPのインストール画面2

画面右下の赤線で囲んだ「続ける」ボタンをクリックしてください。
次の画面が表示されます。

MAMPのインストール画面3
写真:写真:MAMPのインストール画面3

画面上部に言語を選択できるメニューがありますが、「Japanese」の選択肢はないため「English」のままでOKです。
画面右下の赤線で囲んだ「続ける」ボタンをクリックしてください。
次の画面が表示されます。

MAMPのインストール画面4
写真:MAMPのインストール画面4

使用許諾契約を確認した上で、「同意する」ボタンを押してください。
次の画面が表示されます。

MAMPのインストール画面5
写真:MAMPのインストール画面5

「インストール」ボタンを押してください。
次のダイアログボックスが表示します(macOSのバージョンによっては表示の仕方が異なるかもしれません)。

MAMPのインストール画面6
写真:MAMPのインストール画面6

ここでは、Touch ID (指紋認証)または、「パスワードを使用...」ボタンを押してパスワードを入力してください。
次のような画面に切り替わり、MAMPのインストールが始まります。
インストール完了までしばらく時間がかかりますので、そのままお待ちください。

MAMPのインストール画面7
写真:MAMPのインストール画面7

インストールが完了すると次の画面が表示されます。

MAMPのインストール画面8
写真:MAMPのインストール画面8

「閉じる」ボタンを押してください。
最後に、MAMPのインストーラを削除するかどうかの確認ダイアログが表示されます。
「ゴミ箱に入れる」ボタンを押してインストーラを削除してください。

MAMPのインストール画面9
写真:MAMPのインストール画面9

MAMPを起動しPHPを実行する

MAMPのインストールが完了すると、macOSの「アプリケーション」の中に、「MAMP」という名前のフォルダと「MAMP PRO」というアプリケーションが置かれます。
「MAMP PRO」は「MAMP」の機能が拡張された有料版のソフトウェアです。今回は使用しません。
無料版の「MAMP」フォルダをクリックしてください。

アプリケーションフォルダ
写真:アプリケーションフォルダ

そうすると次のようなファイル&フォルダ一覧が表示されます。
この写真に書いた赤い枠線で囲んだ「MAMP」アイコンをクリックすると、MAMPが起動します。

アプリケーションのMAMPフォルダの中身
写真:アプリケーションのMAMPフォルダの中身

MAMPを起動すると次のようなウィンドウが表示されます。
このウィンドウに書かれている「Apache Server」がWebサーバーであり、「MySQL Server」がデータベース(DB)サーバーです。

「Start Servers」ボタンをクリックしてください。
これでWebサーバーとDBサーバーが起動します。
(DBサーバーはWebサーバーとセットで起動しますが、今回は使いません。)

この時に、ブラウザが起動しMAMPのWebサイトが表示されますが(無料版なので有料版の紹介ページが表示されますが)、無視してください。

MAMPのウィンドウ
写真:MAMPのウィンドウ

WebサーバーとDBサーバーが起動されると次のように緑色の表示になります。
これでWebサーバーの準備は完了です。

MAMPでWebサーバー起動した状態
写真:MAMPでWebサーバー起動した状態

PHPプログラムの設置

今回はPHPをWebサーバーの「ドキュメントルート」に設置します。
ドキュメントルートとは、ブラウザで「http://ドメイン/〜」と入力してアクセスできる一番上の階層(ルートディレクトリ or ルートフォルダ(※注1))のことです。
例えば、ブラウザで「http://ドメイン/index.html」とアクセスした時に、対象のindex.htmlのWebサーバー内におけるフルパスが「/var/www/html/index.html」であれば、「/var/www/html/」ディレクトリがドキュメントルートになります。

※注1:「フォルダ」と「ディレクトリ」は同じ意味です。OSによって呼び方が違うだけです。
 例えば、WindowsやmacOSではフォルダと呼ぶのが一般的で、Linuxではディレクトリと呼ぶのが一般的です。

MAMPの場合は、アプリケーションの「MAMP」フォルダ内に「htdocs」フォルダがあり、これがドキュメントルートになります。
「htdocs」フォルダをクリックして開いてください。

アプリケーションのMAMPフォルダ内
写真:アプリケーションのMAMPフォルダ内

「htdocs」フォルダ内は最初は空っぽです。

MAMPのhtdocsフォルダ内
写真:MAMPのhtdocsフォルダ内

MAMPのドキュメントルートである「htdocs」フォルダ内にサンプルのPHPプログラムファイル「test.php」を設置してみましょう。
エディタを起動し、次のPHPプログラムを書いてください。
(このPHPプログラムの意味は後で説明します。)

<?php phpinfo(); ?>

参考まで、エディタに書いた時の写真を次に掲載します。
※ 写真で使っているエディタはAtom ( https://atom.io/ ) というエディタです。

PHPプログラムを入力したエディタ
写真:PHPプログラムを入力したエディタ

ファイル名を「test.php」にして、とりあえずデスクトップなどに保存してください。
※ PHPプログラムが書かれたファイル(PHPファイル)の拡張子は「.php」になります。

PHPプログラムをファイルで保存
写真:PHPプログラムをファイルで保存

そして、保存した「test.php」ファイルをMAMPのドキュメントルートである「htdocs」フォルダ内に移動させてください。

htdocs内にPHPファイルを設置
写真:htdocs内にPHPファイルを設置

これで、PHPプログラム(PHPファイル)の設置は完了です。

PHPプログラムの動作確認

ドキュメントルートに設置したPHPプログラムが書かれたファイル「test.php」に対してブラウザでアクセスして、動作確認してみましょう。
ブラウザを起動し、アドレスバーに次のURLを入力してください。

http://localhost:8888/test.php

このURLは、先ほどMAMPのドキュメントルート「htdocs」フォルダ内においた「test.php」ファイルにアクセスするためのURLです。
通常、URLのドメインを記入する部分には、「www.yahoo.co.jp」や「www.google.com」のような形式のドメインを入力するのですが、MAMPの場合はこのドメインの部分を「localhost:8888」(※補足1)のように書きます。
入力後、Enterキーを押すと次のような画面が表示されれば成功です。先ほど作成したPHPプログラムが動作しています。

PHPプログラム(phpinfo)の実行結果
写真:PHPプログラム(phpinfo)の実行結果

この画面は、PHPプログラムで「<?php phpinfo(); ?>」と書いた時に表示される画面です。
「<?php phpinfo(); ?>」は、Webサーバーが使用しているPHPのバージョンや、PHPに関するさまざまな設定値を確認するためのプログラムになります。

もしブラウザに正常に表示されなかった場合

もしブラウザに上記の画面が表示されなかった場合は、次の点について確認してください。

  • MAMPのウィンドウで「Apache Server」が起動している(緑色のランプになっている)か確認してください。
    緑色でない場合は、「Start Servers」ボタンを押してWebサーバーを起動してください。
  • PHPファイル「test.php」の拡張子が「.php」になっているか確認してください。
    もしかしたら、拡張子が非表示になっており、「test.php.txt」のようなファイル名になっている場合があります。
    つまり、拡張子が「.txt」なので、PHPではなく、単なるテキストファイルになっています。
  • ファイル名が正しいか確認してください。
  • ファイル名は、半角英字と記号になっているか確認してください。
  • ブラウザに入力したURLが正しいか確認してください。「localhost:8888」の部分は正しいか確認してください。
  • 「test.php」がMAMPの「htdocs」ディレクトリ直下に設置されているか確認してください。
  • 「test.php」に書いたPHPプログラムは、全て英字と記号で入力しなければ動作しませんので、半角になっているか確認してください。また、入力内容が間違っていないか確認してください。

※補足1:「localhost:8888」のうち、「localhost」は「ローカルホスト」、つまり自分自身(現在使用しているPC上)のことを指します。
また、「8888」は「ポート番号」と呼ぶものです。
インターネットのルールで、「http://」から始まるURLのポート番号は80であり、「https://」から始まるURLのポート番号は443であり、これらの場合はポート番号を書きません。
(例: 「https://www.google.co.jp:443/」は「https://www.google.co.jp/」と書きます。)
しかし、80と443以外のポート番号の場合は、書かなければなりません。
よって「http://localhost:8888/〜」のような形のURLになります。

おわりに

今回は、macOSにMAMPをインストールする手順とPHPプログラムの動作について説明しました。
今後、説明するPHPプログラムもこの環境で動作確認する前提で話しますので、MAMPの起動から、PHPプログラムの設置、ブラウザでの確認の一連の流れはできるようにしておきましょう。

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